GID改名対応ランキング vodafone最悪

 たまには「当事者」お役立ち情報でも書きましょう。
 改名に対する対応の評価です。
 一般の方にとってはどうでもいいことでしょうが、名前というのは結構へヴィな問題です。改名ができていないと、そもそもマトモな身分証明すらありません。わたしの場合元々の名前が男臭かったので、公共機関の利用も不便極まりなく、一々「本人なのですが」と言い訳したり、ネタを一興演じなければなりません。元気な時はウケが取れて面白いこともあるのですが、疲れているとなかなかキツいものがああります。
 戸籍改名のためには、性同一性障害の診断書と、一定期間以上使用実績を示す証拠が必要になります。会社の名刺や公共料金の請求書などです。ところが、機関によっては戸籍名でしか発行してもらえない場合もあり、「じゃぁどっちからやればいいねんっ!」状態にも陥りかねません。具体的手順などは高田まろんさんによる「戸籍名の変更について」などが参考になります。
 そんなわけで、「戸籍変更前対応」も含めた、窓口評価です。
 なお、この評価はあくまでわたし個人が経験した範囲のことであり、必ずしも総べての人に当てはまるとは限りませんので、ご了承下さい。

・対応良
みずほ銀行(戸籍変更後のみ)
 実に人間的な対応を頂きました。戸籍変更前にかけあってどうしても駄目だったのですが、その時も誠意ある態度で、ちょっと感激しました。
 窓口のオバチャンが、「こんなこと聞いちゃ失礼なのかもしれないけど、大変だったでしょう」と人情味たっぷりでした。
 ちなみに、わたしの現在の名前は元々二文字の名前の一字だけを使っているのですが、通帳は使わない方の字を斜線で消して変更になりました。オバチャンも「ごめんね」と言ってくれ、「ちゃんと作り直して欲しい」という人もいるでしょうが、なんだか妙なところが省エネっぽくてわたしは気に入ってしまいました。どうせ記帳がいっぱいになれば変わりますから、良い記念です。
某市市役所(戸籍変更後のみ)
 家庭裁判所の審判書をゲットしたら、まず行くところです。当の戸籍を変更し、健康保険証や年金なども切り替えます。実印を忘れてきたにも関わらず、非常に誠意ある対応で、スムーズにいきました。しかも9時前から窓口が開いていて、とても助かりました。
 つくづく自分の住んでいる市が好きです。引っ越す時も、行政サービスや姿勢・歴史をチェックしてから「入植」しました。一人暮らしの人間の場合、普通は沿線などの利便性で住む場所を決めるものだと思うのですが、行政の性質というのもよく調べてから引っ越すことをお勧めします。
某市警察署(戸籍変更後のみ)
 戸籍が変わって新しい住民票を手にしたら、警察です。免許証の名前変更です。新しい名前の住民票が必要です。
 裏書きだけで写真は変わられなかったのですが、もうすぐ書き換えなので良しとしました。オバチャンが親身になって対応してくれました。
 免許を差し出した時は、しばらく沈黙があって「あの、本人じゃないと駄目なんですけど」。「す、すいません、本人です……」。
 二人で笑ってしまいました。
パスポート(戸籍変更後)
 当然戸籍抄本が必要です。でもお金さえ払えば、写真も含めて丸ごと作り直してくれるので有り難いです(必要なければ、修正だけで安く済ますことも可能)。
 前のパスポートが10年のものだったので、名前や性別がどうという以前に顔が違いすぎます。窓口に古い方を出した瞬間、オバチャンは凍結です。「一体この人はなにがしたいの?」というリアクションでした。
 たまたま横にいた別のオバチャンがささっと対応してくれたところ、最初の人もやっと事情が飲み込めたようで、三人で爆笑。
 「いいのよー別に。性別はMの方だけどね」
 「いやぁ、これじゃ絶対入国させてもらえませんからねー」
と、なごみモードで一件落着。
・対応普通
東京ガス、東京電力、水道
 よく知られているように、これらは基本です。戸籍変更前でも変えられますので、とりあえず使用名にしておきましょう。メールだけでサクッと変えてくれます。
NTT東日本
 いかにも対応が悪そうなのですが、「使用者名」を変えてくれました。たしか電話で事情を説明したような気がします。重要な証拠になるので、是非早い段階で変更しましょう。
 ただし戸籍変更前に変えられるのは「使用者名」だけで「名義人」は戸籍と一致している必要があります。名義人の変更には戸籍抄本の写しが必要です(コピー可)。
三井住友カード(戸籍変更後)
 電話一本入れると「書類を送りますので」とあっさりしたもの。新しい名前の入った公的書類の写しが要求されました。
野村證券(戸籍変更後)
 戸籍抄本が要求されましたが、対応は事務的であっさりしたものでした。
Yahoo!BB
 当初は、ネット上から変更できないことを再三メールで伝えても、的を得ない対応でイライラしていました。余程解約しようかと思ったのですが、その後事情が伝わったのか、誠意ある対応に急変しました。
 結局他の理由で解約することになってしまったのですが、サポートのお姉さんと話し込んでしまったりして、最後は「またご縁があったらよろしく」「あなたが悪いんじゃないから」みたいな人情オチに。
 Yahoo!、意外とやります。
・対応悪
vodafone
 最低です。
 戸籍変更前にかけあったところ受け付けず(契約店でなら変更可能だという話もあります)、変更後にもさんざん待たされた揚げ句「両方の名前のわかるものか、戸籍謄本が必要」という答え。家庭裁判所の審判書写しでも駄目、という始末です(両方の名前が書いてあります)。どこの世界に戸籍謄本持って携帯屋に行く人がいるのでしょうか。意味がわかりません。
 百歩譲って手続き上仕方ないとしても、電話口のネイティヴ女の対応が見下しまくった最悪のもので、正直、切った後で悔しくて泣きました。
 潰れちまえ、vodafone!
 変なスペルで気取ってんじゃねーよ。てめーなんかジェーホンで十分じゃ!
 もちろん解約決定。 
郵便局(ゆうちょ)
 悪いとは聞いていたものの、最低中の最低です。
 当然戸籍が変わってからですが、家裁の審判書写しを持っていったにもかかわらず、戸籍謄本がないと駄目の一点ばり。もちろん、保険証などは持っていってあります。
 通帳を作る時には戸籍なんて出さないでしょうが。
 「じゃぁ、今後ゆうちょは使いませんので」とキレて帰ってきました。
 通帳を破り捨てたりしたらカッコ良かったのですが、小心モノでできませんでした。
 ちなみに、家裁の審判自体は、一通り現状を説明すると5分くらいで「許可します」でした。それまで証拠集めやらで奔走したのは何だったんだ、ってくらい簡単でした。
 審判書を手にした時は、思わずウルウルしてしまいました。
 次は年齢ですかね(無理)。
Amazon:
『性同一性障害って何?』緑風出版

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする