SRS記録について

 カテゴリ「SRS記録」は、MtFトランスセクシュアルであるわたし自身のSRS(性別適合手術)について日記様に記録したものです。
 リアルタイムで綴った手記に多少の修正を施したもののため、他のテクスト群とは口調・語調等が異なることをご了承下さい。
 web上には日本語だけでも数多くの「SRS体験談」が存在し、「手記として簡単に公開できる範囲・手記として公開される程度の精度」の情報については、それほど困ることはないでしょう。この手の「手記」など、三つ読めば後は「人それぞれだから」で終わりなものです。
 そういうわけで、ここでわたしは「情報提供」という意味での貢献を果たそうとはそれほど思っていません。様々な具体名についてはなるべく明らかにせず記述するつもりですし、これらやSRSそのものについて、知人・友人経由以外でのお問い合わせに応じる意志もありません(といっても同病院で治療を受ける予定の方ならすぐおわかりになるでしょうし、もし参考になるようなら活用してやってくださいませ)。
 この「SRS記録」を執筆する動機は、まず知人・友人に対し(さまざまな感謝を込めて)個人的な「報告」を行いたい、ということが一点あります。単なる私的備忘録という意味もあります。ですが何より、「SRS記録」などおよそ付けそうもないわたしという人間が敢えて「手記」を綴ってみたらどんなものができるのだろう、という好奇心に負けた、というのが大きいです。
 最後の一点のみが、「情報提供」以外のチャンネルで(つまりほとんど唯一のチャンネルで)このテクストが意味=方向sensを持つ希望です。SRSそのものについても「一生しないかもしれない」と思っていた時期があるわたしが、結局SRSを望むようになったのも、身体違和や様々な社会的障害といったもっともらしい心理的解説の向こうに、死に至るような宿命的「好奇心」があったからとも言えます。もっと言えば、わたしのトランスセクシュアリティ、人生全体が「好奇心」と「敗北」に導かれて形成されてきたように感じます。
 もちろんこの「好奇心」は普通に言う意味での好奇心とは異なります。
 好奇心の危うさ、それが持つ危険を知らない者は、単に愚劣で子供じみていて無防備です。好奇心とは基本的に身を滅ぼすものであり、「はしたない」「慎むべき」欲求です。
 それを十全に理解してなお「好奇心に負ける」という状況があります。それは既に、自我という水準での意志に還元できない何かでしょう(還元できる何かが自我にあるのかはさておいて!)。
 だから「好奇心に負ける」ということは、一見すると自我の勝利(あるいは希望を譲らなかった)に見えて、実はまったく正反対です。個が敗れ、導きが支配し、正にこの支配自体において、主体(服従するもの)が決定するのです。
 これは、(好奇心に対する)「敗北」であり、間違っても意志の貫徹などではないという限りにおいて、犠牲的精神や「集団に対する同一化」とも決定的に分たれるものです。
 ある者の「敗北」とは、誰かの「勝利」です。
 ここに最もエロティックで危険な「カードのすり替え」があります。
 だから結局、大切なのは、この好奇心が誰の好奇心なのか、ということです。
 おそらく、一番最初のカジノにもイカサマはあったでしょうから。
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