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美白スキンケアで紫外線対策 1/2

美白スキンケアで紫外線対策 1/2

 自慢ですが、ファンデはIPSAスキンリニュー100番、一番白い色です。
 元々色白だったのもありますが、世間の女子同様、陰で努力いたしております。何せ一日中炎天下で労働していたこともありましたから、紫外線対策には人一倍気を使っていました。
 ケチなのであんまりこういう話は暴露したくないのですが、たまには気前良く披露いたします。

 もう5月です。
 まず、今頃になって「紫外線対策」などと言っている人は美容の道失格です。0点です。森に帰って下さい。「夏が来る前に脱毛」とかほざいてる人も話になりません。まぁ、脱毛の話はそのうち別に設けましょう。
 今さら言うまでもないですが、紫外線は暑さとは関係ありません。太陽の南中高度に比例しますから、一年で一番紫外線量が多いのは、天候を無視すれば夏至です。つまり5月から7月が一番強力なのであって、一番暑い8月ではないのです。
 ただ6月から7月にかけては梅雨で曇りがち、ということもあって目立たないだけです。また、暑くなるに連れて露出度が上がり、日焼けしやすくなるということもあります。汗で日焼け止めが流れやすくなることにも注意がいります。
 それでも実質的な紫外線量は4月から急増、9月くらいまでが危険時期です。
 もう一つ初歩の初歩を申し上げれば、紫外線には波長の長い方からA波、B波、C波があります。一番有害なのはC波ですが、これはオゾン層などに吸収されてほとんど地上には届きません。ありがたいです。フロンを使うのはやめましょう。問題はA波とB波です。
 一般に「日焼け」と呼ばれるものを引き起こすのはB波で、サンバーンが治まった後もシミやソバカスの原因になります。ただし防ぐのも比較的容易で、ガラス一枚もほとんど貫通しません。日陰に入るだけでも激減します。お天気が曇りなでも晴天時の4割程度になるようです。
 一方で、A波の方はガラスも素通り、乱反射するので日陰でもあまり強さが変わりません。さらに曇りの日でもそれほど強さが変わらず、雨でも晴天時の1割くらいが地上に届いています。A波に曝されてもすぐに変化は起こりませんが、長い時間をかけて皮膚を老化させていきます。シワの一大原因になると言われています。
 そして一度受けたダメージそう簡単に消えません。赤みが引いたくらいで安心してしまってはいけません。一時的な日焼けは収まりますが、受けたダメージは蓄積し、年を経るにつれてシミやソバカスとなって徐々に浮上してくるのです。さらに言えば、本当に深刻なのは見た目の日焼けを起こしていない「日焼け」なのです。つまりA波によってボディブローのように受けていくダメージこそ、紫外線の最も恐ろしい点なのです。
 わたしは今まで数多くの美白商品を試してきましたが、皆さん御存知の通り、はっきり言って一度できたシミを跡形もなく消すのは至難の技です。「シミを消す」などというコピーは、99パーセント嘘だと思って下さい。多少緩和することはあるでしょうが、ズバリ消えません。
 美白化粧品くらいでシミが消せるなら、誰もレーザーなど受けないでしょう。さらに言えば、ホクロを取りにはレーザーは有効ですが、薄いシミはなかなか上手に消せません。レーザーの照射自体による色素沈着もゼロではないため、薄いものほど対処しにくいのです。
 ですから、決め手は予防です。先手先手で行動するのが、結局一番楽で安上がりなのです。徹夜の試験対策より毎日の予習復習です。
 そういうわけで、まずは「日焼け予防」というところから始めましょう。
<予防編>
1 物理的ガード
 「化学処理よりは物理処理」という大原則があります。「殺虫剤を撒くより蚊を叩き潰せ」の精神です。
 一番良いのは肌を露出しないことです。
 わたしはここ数年、真夏でも昼間は長袖しか着ていません(さすがに今年は変わりそうですが)。帽子、手袋、サングラス、すべてとても有効です。日傘はA波に対しては今一つパワーが弱いと思います。
 ただし服の色や生地によってかなり効果が変わってきます。「UV対策」などとうたわれているものを参考にしても良いでしょうが、一般に暗い色、黒に近いものほど紫外線を防ぎます。白くて薄い生地ではかなりの量が貫通してしまいます。
 サングラスは効果大です。
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 単に直射を防ぐだけでなく、目から入った紫外線により全身にメラニンを増やす信号が発せられてしまうからです。逆に言えば、目を防ぐだけでも意味があるのです。しかも目には日焼け止めは塗れませんから、サングラスかUV加工のコンタクトくらいしか防ぐ手段もないのです。
 ただし、濃い色のサングラスは厳禁です。視界が暗くなると、これに合わせて瞳孔が開いてしまい、かえって紫外線を多く取り込んでしまうからです。薄い色、透明のサングラスでもB波は必ず防ぎますし、UV加工してあるものならA波にも有効です。サングラスは向こうから見てこちらの目が見えるくらいのものにすべきです。その方がガラも悪くなくて良いでしょう。
 そうは言っても、これらの装備を常に備えているのはかなり難しいのが現実です。時々本当に完全装備のオバチャンがいますが、はっきり言って怖いです。普通に働いている人であれば見た目を気にする必要がありますし、スーツで帽子をかぶって出かけるわけにもいきません。物理ガードは一番良いのですが、紫外線を恐れて会社に行けなくなっても困りますから、できる範囲で取り入れましょう。
 ちなみにわたしは、男の子生活時代、メンズのスーツに黒手袋黒帽子で通勤していたことがあります。真夏でもスーツの上着すら脱ぎませんでした。頭がおかしいと思われるので、真似しない方が良いです。わたしの場合、本当に色々と「おかしい人」だったので、これくらいでは失うものがなかっただけです。
2 化学的ガード
 さて、常識ある美容ファンの皆さんにとっては、ここから先が現実的選択になるでしょう。日焼け止めです。
 まず第一に「夏になってから日焼け止め」「アウトドアにはちゃんとガードして」などというのではちゃんちゃらおかしいです。恐ろしいのはA波、日常紫外線なのです。
 日焼け止めは一年中使わなければいけません。冬の曇の日でも油断禁物です。しつこいですが、わたしはサンガードゼロで日中外出することは、一年を通してまったくありません。
 ただしガードの仕方は状況に応じて変化すべきでしょう。強い日焼け止めはその分刺激の強い薬剤が使われていますから、やたらに塗りたくってはかえって肌に良くありません。もちのいい日焼け止めは、その分落ちにくいわけで、これも最小限にとどめるべきです。
 基礎知識として、SPFとPAについておさらいしておきましょう。
 SPFというのは、B波を防ぐ力で、数字が大きいほどガード力も強力です。日常紫外線を防ぐには10から20程度で十分ですが、色白で紫外線への耐性が弱い人は30くらいを常用しても大丈夫でしょう。
 PAはA波を防ぐ基準で、+から+++まで三段階あります。+++が一番強いということです。
 日焼け止め成分はファンデなどにも入っているので、冬であればそれだけでも良いかもしれません。わたしの愛用しているIPSAスキンリニューファンデーションはSPF10、PA+です。少し不安ですが、比較的地が黒い人(日焼けしても赤くならないでじんわり黒くなるタイプの肌)の場合は、冬はこれくらいでも良いかもしれません。
 一つ注意しなければならないのは、これらの数値はメーカーの基準量を塗った場合の話で、汗や摩擦によって落ちた分もカウントされていません。一般に基準よりは薄く塗られていることが多いようなので、濃いめに塗るか、強いものを選びましょう。
 参考までに、わたしの商品セレクションを御紹介します。パワーと経済性を鑑みて選んだものなので、お金のある人はもっと贅沢して下さい。
・部屋から出ない時
資生堂 【dプログラム】 デーケアプロテクターdプログラムDAY CARE PROTECTOR SPF18PA+
 雨の日のちょっとした外出や、コンビニくらいまでなら耐えられれます。ノンケミカル敏感肌用の商品で、非常に優しい付け心地です。化粧しない日でひきこもっていたい時に使います。パワーは弱いですが、ヘンなモノ含有量が少ない安心感があります。dプログラムは全体的に、価格的にお手頃なものとしてはかなり信用できるという印象です。
・紫外線の弱い時期
ポンズ ダブルホワイト 薬用美白エッセンスセット昼用/夜用ポンズダブルホワイトの昼用SPF20PA++
 肌の弱い人には勧めません。匂いもオバチャン臭いです。ただ「日焼け止め」として売られているものよりはソフトですし、冬に気軽に使う分には結構便利だと思っています。しかもお安いです。
 下地の上にコレを塗って、その上にファンデを重ねています。ファンデと組み合わせれば十二分なガード力でしょう。
 夜用と抱合せで買わされますが、活用法はあります。美容液はIPSAのタイムリセットを朝から使いたいのですが、ケチなのでこの「夜用」を昼使っています。ちょこっとだけ。
・紫外線が中くらいの時期:
資生堂 【dプログラム】 デーケアサンスクリーンdプログラムDAY CARE SUNSCREEN SPF32 PA++
「全身用」とあり上のSPF18のものより大きくてグラム単価はお安くなります。パワーはそこそこですが、ノンケミカル、肌への負担が小さいです。ただし、明らかに落ちやすいので、汗をかく時は使えません。
・紫外線が強い時期
 さて、伝家の宝刀です。紫外線を防ぐ、というだけでなく、汗対策が重要になります。いくら強いサンガードでも、流れてしまっては意味がありません。「水を飲まないで汗をかかない」というなら止めませんが、多分死ぬのでやめた方が良いでしょう。
 そんな時期にわたしが愛用しているのが、
3048-31.gifFANCLサンガードSPF30 PA+++
 肝心なトコロでアフィリエイトじゃないところに、真実味を感じてやって下さい。もちろん、下地の上、ファンデの前に使います。「なんだ、SPF30か」と思われるかもしれません。しかしスキンケアオタクが放浪の末に選んだのには、ちゃんと理由があるのです。
 とにかく、恐ろしく落ちにくいです。紫外線吸収剤が入っておらず、ノンケミカルなのですが、ほとんど物理障壁を作って防いでいるような感触です。はっきり言って白浮きします。付け心地は悪いです。よく振って使わないと混ざりません。その辺り評判が悪いのか、リニューアルされたところです。安心感は絶大です。
 ただしクレンジングも気をつけないといけません。「二度洗いでメイクも落とせる」とうたっている当のファンケルの洗顔パウダーでも落ちません。当たり前ですが、ちゃんとしたクレンジングでしっかり落とさないとダメです。とにかく半端じゃなくもちが良いので、落とすときは念入りにやって下さい。
 ちなみに、マイルドクレンジングオイルも愛用しています。かなりお勧めです。
・ボディ用
 BIOREさらさらUV SPF20 PA++。冬の間はNIVEA薬用ホワイトニングUV SPF18 PA+なども使っていました。ボディの皮膚が特別敏感な人以外、何でも良いと思います。
 それでもやるのとやらないのでは雲泥の差です。首、デコルテは要注意。陽射しの強いところに行くなら、直射日光に当たらない肩なども一応塗っておくべきです。
・持ち歩き用
 小さい容器に入った安物。ドラッグストアで安売りしているものを適当に買います。主に手の甲に使います。手は何度も洗いますから、一種類くらいは一応小さいものを持ち歩いて、こまめに塗り直しましょう。品質よりマメさが重要です。
 ただし顔に使っちゃだめですよ。
 使っている商品は、あくまでわたしのケース、というだけです。肌質に合わせて選びましょう。大切なのは、雨の日も晴の日も気を抜かないこと、状況に合わせて臨機応変に対応すること、そしてマメであることです。
 紫外線対策で油断して良いのは、夜だけです。
 「還元美白編」に続く。
ストロベリーネット
 海外ブランドコスメの通販ショップです。とにかく本当に安いので、一度チェックしてみて下さい。

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