IndepenDentNetより。
英国キングス・カレッジ発の企業、オドンティス社が開発した画期的な科学技術の成果により、歯を失ったり損傷した人が新しい歯を生やせる日が来ると期待されている。
現在、義歯・ブリッジ・模造の差し歯しか治療法はなく、健康な組織を侵し外科手術に伴う外傷も与えるが、この先端技術では外傷を受けない。遺伝子研究科学者ポール・シャープ教授が考案した。
ヒト幹細胞を患者から採取し、研究室で処理・培養の後、歯が欠損した場所の歯茎下部のあごに再移植される。自然の歯同様に完全な形状の生きた歯が生えてくるという。
いよいよ歯も一から育てることができるようになるようです。
広義の再生・移植医療ということでは、歯科は割合に実用化が進んでいます。チタン製の人工歯根を歯槽骨に植えるインプラントもすっかりメジャーになりましたし、歯槽骨が吸収されていたり上顎洞(上顎の上、頬のところにある空洞)が拡大している場合には、骨や組織を再生し増やす技術もあります。
歯牙移植といって、抜けた歯の代わりに親知らずを移植する技術もあります。このため、放置しても問題のない状態の場合は、親知らずも無理に抜かずに様子を見るケースが多くなりました。
NPO再生医療推進センターというサイトがあるのですが、ここの質問コーナーがなかなか熱いです。事故や腫瘍手術で損傷を受けた方からの真剣な相談や「角膜再生医療におけるアログラフトからオートグラフトへの推移について、近い将来における展望をお聞かせください」といった専門的質問の中に、「歯が欠けたのでリカルデントのガムを噛んでいるのですが、元に戻りません」などというすごい問い合わせが混ざっています。
先進医療普及の途上には、技術以外の壁も多く立ちはだかっているようです。
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