「西東京お散歩随想」の日は、ちょっと悔しいことがありました。
前に話題にしたずんだのおだんごが、行きの時にはあったのに、帰りに覗いた時には売り切れていたのです。
代わりにごまだんごを買って帰りました。
ごまだんごと言っても、中華風の揚げだんごではありません。とろっとした胡麻餡がかかっている和風のおだんごです。ごまの風味が香ばしく、かつしつこすぎず、とてもおいしく頂けました。ずんだもいいけど、ごまも捨て難いです。
カルシウムやマグネシウム、ビタミンB1、食物繊維が豊富な上、「ゴマグリナン」と総称される抗酸化物質が含まれています。有名なのは「セサミン」です。悪玉コレステロールを減らし、肝機能を向上させる働きがあります。
それはいいのですが、この安直なネーミングはなんとかならないのでしょうか。「ナットウキナーゼ」にも匹敵するストレートさです。まぁ、わかりやすくていいですけれど。
この手の新手物質や薬には、すごい名付け方がされているものが多いです。子供の頃よく使っていた軟膏は「ナオルミン」という名前でした。「グッドミン」という、なかなかイイ効き方をしてくれる睡眠薬もあります。
胡麻の話に戻りますと、このように微量栄養素が豊かではあるのですが、ゴマ油からわかる通り、脂肪が主成分になっています。10g(大さじ一杯強)中の主な栄養素は、
たんぱく質 1.98g
脂質 5.19g
炭水化物 1.84g
熱量 57.8kcal
ですから、ダイエット的には摂り過ぎ注意です。
ただし「マーガリンとトランス型脂肪」の時にも触れたように、脂肪にも大別すると飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸があります。胡麻の油脂の内訳は、10gあたり
飽和脂肪酸 0.75g
一価不飽和脂肪酸 1.89g
多価不飽和脂肪酸 2.24g
と、バランスが良いのです。善玉コレステロールを増やし血栓を防ぐリノール酸という多価不飽和脂肪酸が豊富な胡麻。脂肪自体は生きていく上で必要ですから、こういうところで摂取したいものです。
どうでもいいですが、「ごまあんだんご」を漢字表記すると「胡麻餡団子」になります。可愛らしい実物からは掛け離れ、かなり仰々しいイメージです。
お札に書いたら悪霊退散できそうです。