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スポーツチャンバラ初挑戦

スポーツチャンバラ初挑戦

 台風の中、スポーツチャンバラに挑戦して参りました。

 ちぶろぐさんのコメントで出会ったミズタマのチチさんに誘われ、ひとことの江崎さんの道場にお邪魔する、というわらしべ長者的ブログつながりです。
 江崎さんが急用で遅れられて、渋谷駅から徒歩2分という便利の良い道場に一人で乗り込みました。求人情報とかは見ているだけで失神しそうなのに、なぜかこういうのはまったく緊張しません。扉を開けると、生憎のお天気のせいかお師承様一人。優しく招き入れて下さいました。
 スポーツチャンバラに限らず、武道・格闘技の道場というところは意外とフランクです。いきなり金蹴り食らったりなんてことはあり得ません。わたしも昔、最初の道場を訪れた時はものすごい勇気が要りましたが、大抵は見学者に椅子を出すくらい気をきかせてくれます。普段は皆さん普通の社会人ですから、これから格闘技系を始めようという方も心配御無用です。
 スポーツチャンバラそのものの説明は江崎さんのブログを参照してみて下さい。わたしはほとんど予備知識がなく「ソフトスティックでどこを打っても良い」「得物が色々ある」くらいしか知りませんでした。もっとジムっぽいノリなのかと思っていたら、神棚などもあり想像よりは武道ライクでした。わたしの武道歴が西洋かぶれすぎるのでしょうが。
 お師承様とマンツーマンで、基本の打ち方を教わります。動きが固くて全然ダメなのが自分でもわかります。この辺は特殊個人的な心理的事情によるところもあるのですが、ディープになるので割愛。
 一つ面白かったのは、武器を打たれて落としてもそこでストップにならないことです。徒手になった相手を打っても良いし、落とした方も拾えれば続行なのです。さらに倒れてもストップになりません。猪木アリ戦状態OKです。関節技は禁止でしょうが。
 そしていきなり「じゃあやってみましょうか」。
 え!? お師承様と? 今すぐ?
 あわあわしながら面を付けると、スーパーフェイスなどよりは遥かに視界が良いものの、やっぱり感覚が遮断されます。全然思ったように動けません。しかもかなり遠くにいると思った相手からいきなり打撃を食らいます。痛くはないのですが、音が結構激しくてすくんでしまいます。
 そうしているうちに江崎さん、そして生徒さんのお子様(小学三四年くらい?)とそのお母さんがお見えになり、しばらく見学モードに。ちびっこは元気いっぱいで、見ている方も楽しくなります。普段「子供嫌いだからさ」とかヒネてるくせに、一所懸命になっているのを見ると自然に顔がほころんでしまいます。歳ですか。
 のどかな風景と思っていたら、次はわたしがちびっこと対戦することに。スポーツチャンバラは年齢や性別の垣根が非常に低いらしいです。素晴らしいことです。特殊な立場ですから、色々な意味で喝采を送りたいです。
 でもでも、こんな小さい子を棒で打つのですか? しかもお母さんの見ている前で?
 繰り返しますが、スポチャンのスティックは痛くないです。せいぜいしっぺの強いヤツ程度で、靴ありバックスピンを顎に食らった思い出を考えると問題になりません。顔面は防具も付けています。だからってちびっこの頭を思いきり殴るのは、人の端くれとして厳しいものがあります。音だけはかなり痛そうなのです。
 そんなわたしの心配を他所に、礼と同時にちびっこは遠慮会釈なく攻めてきます。結構強いです。ペコペコ叩かれているうちに、段々こっちも夢中になってきて、結局平気で打っていました。
 その後も江崎さん、フェンシング出身の道場生殿にお相手して頂いたのですが、とにかく間合いがわかりません。どういう所作が機先になっているのかも読めません。しかも音にいちいちびっくりしていて、我ながらへっぴり腰でダメダメです。
 最後の方で短刀をやらせて頂いて、やっと調子がつかめてきました。突きが中心ですし、カヴァーからリポスト、パリーと同時に打つ感じとか、徒手の時とそんなに変わりません。ステップも使えます。ダメダメぶりは変わらないのですが、少しずつ身体の奥から記憶が戻って来て、やっと「あ、これ? これ?」というのが感じられました。
 得物の好き嫌いは人によるらしいのですが、わたしのお気に入りは短刀です。これくらいの長さなら、敢えて左リードで構えたりスイッチすることも可能です。間合いの感覚もわかります。とんでもない距離から飛んでくることもありませんし、蹴りなしの分、徒手より接近するくらいです。長いものと違って、慣れたら上体だけで対応できるかもしれません。武器術の人はステップが割と直線的ですから、まだ戦える余地がありそうです。
 もう一つ徒手系出身者が生きそうなのは、下段のガードです。シンガードは当然ダメなのですが、脚をあげてかわして着地と動じに打撃、あるいは脚を下げると同時に打撃、といった動きが武器系出身よりすんなりできる気がします。
 今日はへっぽこでしたが、一日の中でも少し適応できましたし、続けたらどんどん面白くなってきそうです。「音が怖い」と思っていましたが、終わった後で鏡を見たら、汗で眉ナシ状態のわたしの顔の方が怖かったです。スニーカーでやらせてもらえたら最高なのですが、日本武道系では無理でしょうね。すいません。
 最後にお師匠様が理の大切さを仰っていましたが、正にその領野も関心があります。当然ながら、お師匠様や江崎さんの動きは理合いがあり、大変美しいです。
 速攻で右前腕と右脚が痛いですが、こういう痛みはむしろ喜びです。昔ネタで「SRSして女子の部復帰!」とか言っていたのがあながち夢ではなくなってきました。遠い目をしてしまいます。
 それにしても、今日の台風は凄かったですね。駅から歩いて帰る途中、一応儀礼的に傘をさしてみたのですが、部屋に着いた時には「これ以上濡れない」飽和水溶液状態になっていました。
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