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「ただいま。」

 このブログのあるエントリに、ずっと昔に別サイトを通じて知り合った方からコメントを頂きました。わたしが「男の子」だった時の知人です。
 きっとコメントを入れるのもかなりの勇気が要ったことでしょう。気恥ずかしいながらもとても嬉しかったです。
 そこでふと思いつき、プロフィールに「偶然このサイトを発見された昔の知り合いの方、何かあれば連絡下さい」とメッセージを入れてみました。わたしの場合、地理的にも社会的にも移動が激しかったですから、音信が途絶えてしまっている方が少なくありません。発見したものの「うわぁ、こりゃ気まずいなぁ」と思われている方がいらっしゃると思ったのです。
 なんだかこれって、失踪した親族を探しているみたいですね。「ハハキトク、レンラクマツ」みたいな。でも、いなくなったのは自分自身です。不思議な感覚です。

 今までに何度か「久しぶりの劇的再会」がありました。最初はお互い気まずいのですが、少なくとも否定的な反応をされたことはありません。「久しぶり」とか「初めまして」というより、「ただいま」と言いたくなります。
 「色々あったけど、まだわたしはわたしなんだな、ちゃんと知ってくれている人がいるんだな。わたしは帰ってきたぞぉ」という気持ちです。

 ちょっと性別が変わりましたが、改めておつき合い頂ければ幸いです。

tadaima.jpg『ただいま。』矢野顕子 2,957円

2004年10月05日 | トランス雑感 | トラックバック| よろしければクリックして下さい→人気blogランキング
コメント

更新が勤勉になされているこのサイトは好きで最近定期的に見るようになりました。
私は自分の生物学的性別に嫌悪感をもっていますが諸事情からトランスにはいたっていません。現在は大学の4年生で未だに就職活動中です。
石倉さんのようなトランスの懸命に生きる姿を垣間見るとなんともいえない切ない気分になり胸が苦しくなります。考え方や趣味にも共通点があり親近感も覚えます。陰ながら応援しています。

Posted by: microphibia : 2004年10月05日 19:52

コメントありがとうございます。わたしは結構テキトーなので、多分はた目ほど深刻ではないのですが。
今、この問題に関してまとめる作業をしているところですが、トランスと一口に言っても様々な形態があり、重要なことに完全な「移行」は不可能です。これはフルタイム以降痛感していることです。ですから、トランスだけを独立して取り上げるのではなく、他との関係で「落とし所」を探ることが大切です。ある方の言葉を借りれば「トランスが人生のすべてではない、でも人生のすべてにトランスが関わっている」です。

Posted by: 石倉由 : 2004年10月05日 21:38
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