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外出先でのダイレーション

 「ダイレーション日記」以降のダイレーションの状況について簡単にまとめておきます。
 #4から始めて#6まで、という枠組みでほぼ固定化しているのですが、退院後約一ヵ月後から職場復帰したため、一日三回のダイレーションが難しくなりました。
 平日は一日二回、土日は三回、というペースでもなんとか維持できるかな?という感触はあったのですが、一応職場でも簡易ダイレーションできる方法を考えました。ダイレーションセットを持ち歩くのはキツいので、使うダイレータは既に「卒業」した#3だけ。太さより長さの維持が問題、と聞いていましたし、実際自分でもそう感じていたので、#3だけお手洗いで入れられればいいや、と思いました(その後、退院後約一ヵ月半の段階で、自宅では#5と#6、会社でお昼に#4、と一段シフトしました)。
 必要な用具はダイレータ、KYゼリー、アルコール綿、スポイト。一式会社のお手洗いロッカーに入れてあります。
 このうちKYゼリーは大量に購入してきたのでまだあるのですが(国内で探してみたところ楽天に2本で3,150円のショップがありましたが、オーエムエスでは「KY ラブリケイティングゼリー」の名前で3本2,761円でした)、アルコール綿は最初からアルコールが浸してあるコットン(便利!)を購入して使っています。
 スポイトはどうしようかと思ったのですが、洗浄しないわけにもいかず、持ち歩くのも情けない(笑)、ということで、購入しました。こちらのタイヨースポイトNo.4というのがちょうど良いサイズでした。口の部分が写真だと硬そうに見えるのですが、実際はやわらかい素材なのでダイレーションに使って問題ありません。ちなみに本来の目的は「肛門の洗浄」だそうです。
 やり方としては、様式便器に腰掛けて挿入してくだけです。
 最初は浅く腰掛けて入れてみようかと思ったのですが、体制に無理がありバランス的に危険なためやめました。
 便座内部の空間を利用すると、一応挿入できます。足を閉じぎみにしないとなかなか深くは入れられないのですが、二回目のダイレーション(一日三回のうちお昼のダイレーション)はあくまでプチダイレ、と割り切ってこれで良しとすることにしました。
 立ったまま入れればもう少し奥まで入れられるのですが、十五分その姿勢でキープしているのはなかなかキツいものがあります。
 というか、座ってやってもかなり情けない風景ですけれどね(笑)。

 自宅にいるときは、ダイレーション中でも転がりながらラジオ講座を聞いたり片手で持てる本を読んだり、とそれなりに有効活用できるのですが、お手洗いだと手を離すこともできず、ひたすらじっとしているだけです。準備と片づけを入れると、簡易ダイレーションでも30分はかかりますし、実に時間の無駄です。
 知人で会社でも1時間かけてダイレーションをしていたという方がいらっしゃいましたが、頭が下がります(わたしも自宅では大体一回一時間かけています)。

 会社トイレでのダイレーションで何が大変かというと、スポイトです。
 まずスポイトに洗浄用の水を入れなければならないのですが、人がいる時に鏡の前でやってはあまりにも怪しいです(笑)。お手洗い自体、会社のあるフロアを使ってはすぐ怪しまれそうなので別のところを利用しているのですが、お昼の時間だけにどこに行っても混んでいます。何箇所か水の汲めるポイントを見つけておいて、すばやく水ゲットしています。
 それからスポイトの音ですね。
 中に水を入れるときは良いのですが、吸い出す時に音が出てしまいそうで神経を使います。明らかに普通のトイレ利用では出ない種類の音ですから(笑)。
 こっちだって好きでこんなことしているんじゃないのに、コソコソ神経をすり減らせて、実に屈辱的です。まぁ仕方ないですけれど。
 わたしの場合、一ヵ月半も休んだ理由も「入院」という以上に知られるわけにもいかず、依然戸籍がバレても困る状態で、逃亡中の犯罪者のような生活です。まぁ、そういう憂さをこういうサイトを運営することで晴らしているのかもしれません(笑)。

 とにかくダイレーションについては精神的な負担がじわじわと効いてきます。別段大したことをしているわけではないし、時間がかかるにせよ生活サイクルに組み込んでしまえば何とかなるものなのですが、時と共に足枷をはめられているような拘束感が締め付けてきます。徐々に減らせるとはいえ、当分自由にはなれないわけですしね・・。
 web上で見つけた「手記」の中に、ダイレ生活中から記述の調子がおかしくなっているものがあったのですが、拘禁症状のような状態に陥っていたことが想像できます。その方はすぐに復職せず、かなり長いこと一人で療養生活をされていたようなので、余計に危うかったのかもしれません。

 肝心の深さですが、軽くプレッシャーをかけ続ければ、退院後一ヵ月半で4.5inchくらい、二ヶ月で5inchくらいまで行くようになりました。プレマリンクリームを使うことで膣の柔軟性を向上できるらしい、ということを以前に書きましたが、結構効いているのかもしれません。時間をかけてじわじわ頑張ってコレなので、性行為などで実際に使えるのかどうかは謎ですが。
 言うまでもなく、無理をして出血などすると元も子もないですから、加減しながらやるようにしましょう。
 SRSを受けるまではあまり膣の深さにこだわりもなく、「要らないものが取れれば穴はどっちでもいいや」くらいのつもりだったのですが(笑)、できてしまうと欲が出るものです。やっぱり自分の身体ですから、手も足も出ないものならともかく、努力する余地が残っているうちはできるだけのことをしたいものです。

 プレマリンクリームの使用法について、いくつか注意を加えておきます。
 プレマリンクリームにはアプリケータが付属していて、量を測って膣の奥に入れられるようになっているのですが(本来閉経後の女性が性器の湿潤性を高めるために使うものなので)、MtFの人口の膣はそもそも「粘膜」ではないですから、この使い方はお勧めできません。わたしも最初はアプリケータを使っていたのですが、一度こすって少し出血してしまってしまい、使用を中断しました。
 アプリケータを使っていたのは、ダイレーションが終わり洗浄後に使わなければ洗浄の際に洗い流されてしまって意味がないのでは、と思ったからですが、傷を付けては最悪なので、ダイレーションの最初にダイレータの先端につけて挿入する方法に変えました。膣内での留置時間は必然的に短くなりますが、まぁ元々気休め的なところもあるので(笑)、これで満足しておきます。
 人口の膣に使うにせよ、胸に塗るにせよ、本来の使い方に比べて吸収効率は大分悪いでしょう。劇的に改善するものではないと思いますが、できる努力もあまりないことですから、適量を無理のない範囲で使い続けてみようと思っています。とりあえず今のところ順調にダイレーションできています(前にも書きましたが、あくまで医薬品ですから、使用量によりデポー剤や経口で摂取しているホルモン剤を加減する必要があるかもしれません)。
 もう一つ、最初はKYゼリーを塗った上にクリームを乗せていたのですが、先にプレマリンクリームをつけてからKYゼリーをかぶせたほうが、挿入が楽になります。
 詳しくはプレマリンクリームについてのエントリを参照してください。

 ちなみにドーナツクッションについてですが、わたしは復職時点(退院後約一ヶ月)で会社には持って行きませんでした。直に長時間座ると違和感はあったのですが、ドーナツクッションは少し大げさなので(ちょっと恥ずかしい)、ハンドタオルを折りたたんで工夫しました。
 ただ「どこに行くにもドーナツクッション持参」「退院後二ヶ月は必要だった」との話はよく聞くので、心の準備としては、二ヶ月程度はドーナツクッション生活だと思っておいた方が安全でしょう。
 わたしはGID関係で行く先々で驚かれるくらい回復が早く、退院後二週間でハイキックを蹴っていた頭のおかしいMtFですから、あまり基準にはならない可能性があります。というか、普通のMtFは上段蹴りにそんな執着を持たないと思いますが・・・。


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2006年06月16日 | SRS記録 | よろしければクリックして下さい→人気blogランキング   はてなブックマークに追加  delicious_s.gif  このエントリをlivedoorクリップに追加