SRS第一段階二週間前〜 本テクストのカテゴリ「SRS記録」 については、「SRS記録について」を御一読ください。
「予想外のことは常に起こるもの。ましてことがSRSともなれば、どんなに心の準備をしたところで、想定外の困難や意外に簡単なことがあるだろう。だからあんまり考えるのはやめよう。何か起こったら、それはその時に」。
SRSを決めてから、こういうスタンスをとることにしました。
不安がないわけがないですし、その不安のすべてを勘定に入れてもなお選択に迷いがないなら、あれこれ考えても意味がありませんから。
とはいえ、手術前から思いもしなかった問題が起こりました。断薬です。
MtFのSRSの場合、手術二週間前からホルモン剤の使用を中断しなければなりません。注射の場合は一ヶ月前の注射を最後とします。
最初からわかっていましたし、予定通り使用を中断したのですが、これが想像以上に不安なものでした。
わたしの場合、去勢もしていないため、ホルモン剤を使わなければ身体的には「ほとんど男」です。
実際は不可逆的な変化が相当進んでいますし、脱毛その他の薬物以外による「改造」もかなり加わっていますから(笑)、二週間くらい薬がなかったからといって見た目にわかるような違いが生じるわけはありません。
ですが、純粋に心理的な問題として、これは相当プレッシャーです。
自分でもこれほど不安になるものだとは思っていなかったので、似たような身体でSRSを受けられる方は、一応覚悟だけしておいて頂きたいです。気持ちだけ備えていれば問題のないことですが。
ちなみに、身体的には更年期障害のような症状が多少あり、久しく経験していなかったニキビができました。また、断薬の影響か不明ですが、前立腺?が少しうっ血した感覚がありました。
最後の点について、断薬のせいとばかり思ってコーディネータの方に相談したところ、「聞いたことがない」とのお返事でしたので、関係ない可能性も大きいですし、心理的ストレスによるのかもしれません。本当に前立腺なのかどうかも不明ですが、十年前くらい(ホルモン開始前)に座り過ぎ?が原因で「軽い慢性前立腺炎」と言われたことがあり、その感覚に類似していました。前回も今回も、よくわからないまま放置していたら治ってしまったのですが(笑)。
またいつも以上に神経質になり、突然「パスしていないんじゃないか」とパニック的になってしまったりしましたが、これが純心理的なものなのか、ホルモンバランスの変化による生理的要因を持つものなのか、よくわかりません。
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