いわゆる自助グループについて、メモしておきます。
わたしは性同一性障害の自助グループといった集団が嫌いです。ほとんどつながりもありませんが、「病人」を自認する人々が群れているようなところには関わりたくありません。噂でその人間模様を聞くだけでも辟易します。そんな辛気くさいものに顔を出すくらいなら、真面目に働いて楽しく遊んでいたいものです。
ただ、これはそういった団体を必要とるす人々を全否定するものではありませんし、そういった団体にコミットすることで得られるメリットも少なくないでしょう。実際、メインストリーム?のTSカルチャーから距離をおくことで、わたし自身損していることが沢山あると思います。
そして何より、自助グループを作り上げた人々には心から敬意を抱きます。
『トランスジェンダリズム宣言』に寄せられたコラムの中で、ゲイの活動家森下MILKさんが面白いことを書かれています。
わたしが数年間、自助グループをやってみた中で反省すべき点はたくさんありますが、そのなかであえて一つ触れるとすれば、「自助グループ」を名乗って自助(セルフ・ヘルプ)活動をしようとしたことです。逆説的ですが、「自助グループ」を名乗ると、「自らを助ける」「互いに助け合う」ではなく、誰かに助けてもらいたい人が多く集まってしまうということです。 困った風景が目に浮かぶようですが、文字通りのセルフ・ヘルプとして立ち上がった人々は本当に勇敢だったでしょう。しかし考えもなしにそこに群れてくる「無力」な人々など顔も見たくありませんし、残念ながら人を助けている余裕もありません。そして自分を助けるだけなら一人でやりますし、関係といったら身の回りの限られた人々で精一杯です。
何にせよ、顔を会わせて交流できる「場」があること自体には意義があります。
ですが一つ、はっきり言っておきたいことは、自分でなんとかしようとしない人間を助けてくれる人などいないということです。そして人はついつい他人に頼ってしまうものですから、自力で這い上がろうとするなら、むしろ孤独こそ選ぶべきように思います。トランスの問題に限りません。
偉そうなセリフですが、半分以上自分自身に向けて言っています。