口臭予防の話題です。
nikkei.bpより。
口の中には、口臭の原因となる口内細菌の巣が2カ所ある。1つは、歯と歯ぐきの間のすき間である「歯周ポケット」。ここに巣くう歯周病菌は、強い口臭の最大の原因だ。歯ぐきが腫れて、歯を磨くと血が出るような人は、ぜひ歯科医を受診して、歯周病の治療をしてほしい。
もう1カ所は、舌の奥が白く苔状になる「舌苔(ぜったい)」の部分だ。これは、病気やストレスで、だ液の分泌が減少すると現れる。舌苔を増やさないためには、1日1回1〜2分ほど、柔らかめの歯ブラシで、舌の奥を縦方向に軽くこするといい。 口臭には、起床時など健康な人にもある生理的口臭、食べ物に由来するものなどがありますが、一般に問題になるのは「他覚的口臭」と呼ばれるものです。呼吸気管を介する呼気性口臭もありますが、意外と口腔そのものに原因があるケースが多いようです。上の記事にもあるように、歯周病によるものと、舌苔由来のものです。
歯科には口臭専門の外来を設けているところもあるので、本当に気になる方は一度受診された方が良いかもしれません。口臭外来と言えば、なんと言っても大阪のほんだ歯科医院さんが有名です。国内はもちろん、海外からも口臭治療の患者さんがお見えになるそうです。厚生省で検疫の関係のお仕事をされた後に歯科の道に入った方で、「歯医者は大嫌いだった」とのこと。そんなバックグラウンドがオリジナルな歯科医療を可能にし、患者さんを惹き付けているのかもしれません。口臭外来開設のノウハウを紹介した『チェアーサイドの口臭治療ガイドブック』という著書も出されています。
ちなみに、口臭外来を受診される方のうち相当数が「自覚的口臭」つまり他人には感知しない実態のない口臭によるものです。他覚できない呼気性ガスの可能性もありますし、まったくの心理的原因による場合もあります。また、現時点で口臭がなくても「臭うかもしれない」と恐怖症的になってしまっている方もいるそうです。
メンタルな部分も入ってきますが、精神科を受診されても治らない場合が多く、歯科で切ってしまうこともできません。患者さん自身は歯科領域に原因があると思っているわけですし、やはり歯科を通じて「治して」いくことが早道に思えます。
良い口臭外来の先生というのは、心理的な部分までカバーできる方なのでしょうね。
軽くこするだけで、舌表面に付着した舌苔などを取り除く舌クリーナーです。「歯石屋くん」シリーズには便利グッズが色々あって、セットも販売されています。