前にお知らせした輸入版CD規制に関するシンポジウム、大入りだったそうですが、結局行けませんでした。内容の報告があります。>録音音声ファイル >内容メモ
初耳な人の為にもう一度おさらいすると、
1:「邦楽CDのアジア版が安く逆輸入されるとアーティストの権利が損なわれるから禁止しよう」という名目
2:でも禁止されるのはアジア版だけでなく輸入版CD全体
3:競争相手がいなくなれば、日本のレコード会社は得
4:日本版CDを出す時、海外レコ会社はライセンス料を受け取っている。日本は再販制度でCDの高い価格が維持されているため、海外レコード会社も得
5:日米租税条約により「『アメリカの企業が過半数の株式を保有する日本現地法人』のライセンス収入や配当金は日本での課税義務が全額免除」されるので、5大メジャーのCD売り上げからは日本に税金も入らない
6:要するにアメリカのレコード会社が一人勝ち
といったところ。朝日新聞に掲載されたヘンじゃないか輸入権(山形浩生さん)あたりがわかりやすいです。参院は通過してしまいました。6月16日の国会が閉会がタイムリミットで、可決されれば05年1月から施行される見通し。詳細はこちら。
こうやって眺めると再販制度自体が問題なのじゃないか、と思うのが人情です。クラン・コラ・ブログさんがうまくまとめてくれています。
もの書きのハシクレがこういうことを書くと、もしかして自分で自分の首を絞めているのかもしれませんが、こんなものあってもなくても大して権利が保護されている感じもしないですから、言いたいこと言っておきます。