思いきりAmazonのアフィリエイト導入しておいて言うのも何ですが、CDや本は店頭で買う方が好きです。
リサーチ十分でターゲットが決まっている時は通販系を活用するのですが、ぶらぶら見て回ること自体が娯楽ですし、何より「全然予定していなかったものを買っちゃって、でもそれはそれでまぁいいか」な出会いが楽しみなのです。後悔することも多々ありますが。
試聴立ち読みしまくりです。店員さんの個人オススメみたいなものも結構参考にします。思ってもいないことが起こるところに、動き回ることの悦びがあるものです。
そもそも、人間の知性というのはターゲットに向かって一直線に働いたりはしないものです。そんな頭の使い方をアテにし過ぎると、合理的に作ったハズのものが不合理極まりなくなっていたりするのです。
最近話題にされなくなった「開架図書館問題」というのが典型です。
開架図書館というのは、書庫ではなくオープンな書架に本が並んでいる、という地元でお馴染みのスタイルで、図書館行政的にはこれを縮小していこうという流れにあるのです。書架のスペースも予算も有限ですから、中核図書館に書籍を集めたり、データベース化した情報を共有することで効率化していこう、ということです。
ネットのことを考えれば当たり前の発想ですし、東京の大書店が図書館を凌ぐような「書庫」ぶりを発揮している状況では避けられない道ではあるでしょう。ただ「本を探す」というのは、データベースやらカードやらのディレクトリを探索するというだけのものではないのです。ぼさっと本棚を見ていて、偶然隣にあった本に吸い込まれる、という換喩的知性が動くところが面白いのです。
まぁ、そんな悠長なことばかりも言っていられないでしょうから、「切込み検索型思考」と「ぶらつき発見型思考」をうまく使い分けるしかないのでしょうが、何事も「切込み型」になっている御時世、極力ぶらぶら散歩的にものを考えたいです。ぶらぶら生きて、溝にハマったりして死にたいです。
そんなわけで、単に「安売りだから」という理由で買ったディスク2連発。
quant”getting out”
ブレイクビーツ? ジャズハウス?みたいな。かなりアタリでした。年寄りなので、これくらいの穏やかでオシャレなものが楽であります。ハウスは行き過ぎると着いて行けません。そうはいってもカフェっぽいボサノバノリのとかはイライラするのですが。
ちなみに、ヒップホップも残虐になり過ぎるとダメです。シルバーシート譲るくらいの黒人が好きです。
fatboy slim”you’ve come a long way,baby”
定番です。本当に「安売りだから」という理由だけで買いました。クラブミュージックファン以外にも手堅く勧める一枚。ish barでかけてたりします。
すいません、ディスクレビューとか書けないんです。「誘導されて買っちゃう」快楽ネタってことで、勘弁して下さい。
営業トークもそうですが、ポイントは「自分で決めているつもりで決めてもらっている」という微妙なゾーンにあります。「yes/noチャート」とかと一緒です。「yes」しかなかったら、さすがに楽しくないでしょう。
「安売りに導かれる」と言えば、スーパーであります。今日はささみが100g88円、かつおたたきが100g92円で、迷った末両方買ってささみは冷凍しました。レタスとヒラタケも100円でした。
幸せです。