「見ているだけで『格闘技好き』?」のエントリが異様なアクセス数です。横着なのでトップしか解析していないのですが、皆さんどこから来られているのでしょう。よろしければ教えて下さい(顔の見える人力アクセス解析)。
それにしても、あんなネタにお客様が集まってしまい、非モテ一直線です。シャレになりません。仮にもトランスサイトなのに、googleの宣伝がエクササイズ用品一色になっていることがあります。
ヤケなので、半泣きでまた挌闘ネタやります。
以前に小鳥さんもネタにされていたのですが、『ホーリーランド』というマンガがあります。「ヤングアニマル」という隔週雑誌に連載されている作品です。
このマンガ、とにかく暗いです。
元ヒッキーの主人公が、独学でボクシングを始め、「ヤンキー狩り」として夜の街に居場所を求めます。しかし、勝てば勝つほどに虚しさを感じ、ますます精神的に閉じこもっていくのです。
主人公が成長し、新たな敵が現れ、といった少年マンガの基本構造を踏襲していないわけではないのですが、「どんなに強くなったってケンカは所詮ケンカ、ガキの遊び」という世間の常識がマンガの中に入り込んでしまっていて、妙なところがリアルなのです。それだけにドラゴンボ−ル的インフレをさっくり持ち込むことができず、一つの戦いが終わるごとに作者が展開に苦心している姿が目に浮かぶようです。
さらに、物語の随所で作者の「解説」が入ります。
これが実に渋い技術的ツッコミで、少しでも格闘技をかじったことのある人間なら、熱狂間違いなしです。「クロスの腕の外側をつかむ」という伝統武術オタクならすぐにピンときてしまうポイントやら、前蹴りの有効性、回し蹴りの「落とし方」、後ろ足の膝の角度に見る戦闘スタイル分析など、ステキ解説満載です。「武道・格闘技実践経験者」でなおかつ「理論オタク」「根が暗い」作者像がヤバいほど伝わってきます。
わたしはこのマンガの連載開始当初から、すっかりとりつかれていました。「由」という名前は戸籍名から取っているのですが、最近まで「ユウ」とカタカナ表記していたのは、実はこのマンガのユウくんにぞっこんだったからです。バカ丸出しです。てか、そんなトランスはイヤです。
ちなみに、イシクラの読んでいるマンガの半分くらいが挌闘系です。
ヤングアニマルには『エアマスター』という素晴らしい作品も連載されていますが、これは一オタクとしては評価できても、狭義の挌闘マンガとして見るわけにはいかないでしょう。
『バキ』も一応チェックしていますが、ドラゴンボールすぎて選外。『はじめの一歩』(少年マガジン)も毎週読んでいますが、余りにも王道なのでツッコミどころがありません。個人的には、あのフリッカージャブの暗いお兄さんが大好きです。手長すぎ。
プロレス好きにファンの多い『高校鉄拳伝タフ』(ヤングジャンプ)も欠かせません。マンガ格闘技ですが、時々頭がこんがらがりそうな関節技が出てきてウケます。世間の格闘技流行に合わせて「謎の拳法系」から「総合格闘技系」にネタがどんどん移行していった辺り、実はミーハーっぽい作者の人物像が伺えます。行き詰まったのか、最近再び「謎系」に回帰しつつあります。
同じくヤングジャンプには『カフス』という暴走しまくっているマンガがあり、カンフー映画チックな描写と懲りないハードボイルドセリフがなかなかオイシイです。「死んだヤクザの魂がイジメられっ子に乗り移る」という当初の設定は全く生かされず、ひたすら戦うだけのケンカマンガになっています。
『ホーリーランド』に比肩するマンガといったら、ヤングマガジン連載の『空手小公子小日向海流』であります。ノリはまったく違いますが、何せ最初の戦闘が「空手対剣道」です。どう考えても飛ばし過ぎです。描写がリアルめで好きなのですが、キャラ構成からして明らかにバランスを欠いています。どうなることやらと思って眺めていたら、意外にも長期連載の模様です。第一部完結?で強い先輩を一通り海外放出してしまったので、少しは少年マンガらしくなるかもしれません。
あぁ、書いてしまいました。一体わたしは何をやりたいのでしょう。このサイトを通じて訴えられているメッセージとは何なのでしょう。
でも負けません。
お母さん、あたしオカマになったけど、ある意味けっこう男らしく生きてるよ。
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